国内トップの製薬会社として武田薬品工業があります。200年以上の歴史をもつ会社であり、日本国内での営業力や開発力は優れています。ただ、グローバル化を急速に進めることにより、海外での展開も積極的に行っています。
MRとして中途採用での転職を行う場合、武田薬品工業への求人を検討する人は多いです。強力な営業体制によって、MRとして成長したい人に向いています。
もくじ
武田薬品工業の歴史
転職するためには、企業研究が必須です。同じ志望動機や転職理由を使いまわしていては、求人先の会社に採用されることはありません。その会社独自の志望動機が必要になるのです。
そのためには、会社の歴史を知る必要があります。歴史や開発商品などを知ることによって、どのような会社なのかを知ることができます。
武田薬品工業の創業
武田薬品工業の創業は1781年です。大阪・道修町で武田長兵衛が近江屋(現:武田薬品工業)を創業したことから始まりました。このときは和漢薬を問屋から購入し、それを小分けして薬店や医師に販売するという仲介業を行っていました。こうして、武田薬品工業のビジネスがスタートすることになりました。
そうした中、1871年には四代目長兵衛が西洋薬の輸入を開始することになります。それまで、漢方薬などの和漢薬が主だった商売でしたが、抗マラリア薬(キニーネ)などを輸入・販売することになりました。
ここから、西洋薬を中心にしたビジネスを行うようになっていきました。
その後、1895年に自社工場を設立し、キニーネを製造するなど製薬メーカーとして第一歩を踏み出しました。1914年には武田研究部を立ち上げ、研究活動まで行うようになります。このときからカルモチン(鎮痛薬)、ノボロフォルム(鎮痛薬)などを発売し、さらには海外へ自社商品を輸出するまでになりました。
1950年には現在でも医療現場で活用されている総合ビタミン剤パンビタンを発売します。1954年には一般人にもおなじみのビタミンB1誘導体アリナミンを販売しています。このときは戦後の食糧難があり、そうしたことから栄養剤が多用されていました。
武田薬品工業による自社製品の創出
自社での研究開発を行った結果、武田薬品工業は1985年に抗がん剤リュープロレリンを創出・販売します。
発売当初は何度も注射しなければいけない薬でしたが、現在のリュープロレリンは「リュープリン」という販売名となり、薬の有効成分がゆっくり溶け出すことで4週間に1回の注射で大丈夫になっています。
また、1991年にはタケプロン(一般名:ランソプラゾール)を自社創薬し、販売しました。リュープリンと共にタケプロンは世界中で活用される薬となりました。
さらに、1997年にブロプレス(一般名:カンデサルタン)を自社創薬します。ブロプレスは高血圧治療薬であり、ARB(アンジオテンシン2受容体阻害薬)として世界中の医療機関で多用されるようになりました。
他にも大きな影響を与えた治療薬として、糖尿病治療薬アクトス(一般名:ピオグリタゾン)の開発があります。武田薬品工業が創出した糖尿病治療薬であり、数少ないインスリン抵抗性改善薬の一つです。
過去に武田薬品工業が起こした問題
かつて、武田薬品工業による問題を知ることも重要です。こうしたことを起こさないためにMRは活動しなければいけません。武田薬品工業は過去、高血圧治療薬ブロプレスの宣伝用パンフレットにおいて、誇大広告をしたことで薬機法に違反して行政処分を受けました。
武田薬品工業が自社創薬したブロプレスを売るため、日本人での臨床試験データを得る目的で医師主導の大規模臨床試験CASE-Jが実施されました。この試験は2001~2005年まで行われ、約4700人もの患者さんが参加しました。臨床試験の内容はブロプレスと他の高血圧治療薬ノルバスク(一般名:アムロジピン)の作用を比較するというものです。
特にブロプレスの場合、臓器保護作用が知られています。そこで、「早めにブロプレスを活用することで、心臓などの臓器に良い影響を与える」ことを訴えるために臨床試験が実施されました。
ただ、結果は武田薬品工業の思う通りにいきませんでした。ブロプレスとノルバスクを比べた結果、2剤の降圧効果に差はありませんでした。
しかし、武田薬品工業が製品宣伝用のパンフレットに使われたグラフでは、論文で発表されたグラフとは異なるデータが活用されていました。
ブロプレスとノルバスクの2剤に差がないにも関わらず、「ブロプレスを活用した方が狭心症などの心血管イベントの発症を抑えることができる」と宣伝され、さらには実際の内容とは異なるグラフを活用して宣伝されていたのです。
武田薬品工業は大規模臨床試験CASE-Jを実施するにあたり、合計で37億5000万円ものお金を大学側に寄付しています。こうした大学医学部との癒着も問題視されました。
プロプレスによる一件はMR活動にも影響を与え、コンプライアンスなどはより厳しくなっています。
武田薬品工業での営業評価
それでは、MR活動を行う上での評価はどのようになっているのでしょうか。
MRとして働くとき、月の給料自体は普通です。ただ、賞与(ボーナス)の額が大きいため、これによって年収の額が大きく違ってきます。その年の成績がどの程度だったのかによって、ボーナスの額が何百万円も違ってきます。
要は、成果主義なのが武田薬品工業です。ただ、このときは上司からの評価も加わるため、人によっては不透明な人事評価に対して不満を覚えることもあります。
武田薬品工業では古くからある日本企業とグローバル化による欧米の体質が混じっているため、人事評価についてはそうした古い体質も残っているのです。上司から気に入られることも評価対象の一つです。
ただ、営業職である以上は上司から気に入られるなどの対人スキルも重要です。医師・薬剤師・医薬品卸MSなどとの関係だけでなく、営業成績を出して結果を残し、社内でも良い関係を築くことを考えなければいけません。特に武田薬品工業では会社組織全体の営業力が高く、その中で成果を出す必要があります。
女性の働きやすさについては、時短MR(朝の卸訪問なしなど)や女性管理職を増やすなど、制度を整えています。ただ、そのしわ寄せが独身のMRに回ってくることは認識しなければいけません。中には、女性優遇が強すぎることによって逆差別が起きているという意見もあります。
MR活動と福利厚生について
日本ナンバーワンというプライドの中、成果主義によってMRとしての能力を伸ばすことを目指す人の場合、武田薬品工業への転職は向いています。新薬も多く発売されるため、常に同じ製品ばかり売っている中堅製薬会社とは異なり、常に新鮮な気持ちでMR活動を行えます。
昇進は業績によって決まるため、どの担当エリアをもつのかにもよりますが、成果を出すために常に成長していかなければ生き残っていくことはできません。
福利厚生について、営業手当は一日で3000円ほどです。「3000円×20日(出勤数)=月6万円」という非課税の副収入があるのは、MRとして非常に助かります。
住宅手当については、首都圏か地方かによって上限金額が変わるものの、基本的には8割ほどの家賃を負担してくれます。住宅手当などの福利厚生についても手厚いです。
武田薬品工業の主要製品
会社の強みを知るためには、当然ながら主要製品を理解しなければいけません。製薬会社によって取り扱う商品が異なるため、企業研究によって会社の特徴を学ぶとき、主要製品を知ることが必須です。
そこで、以下では武田薬品工業の主要製品について確認してきます。
代謝性・循環器系疾患
糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病は多くの人が発症する病気です。こうした疾患に対して、武田薬品工業は多数の製品を保有しています。生活習慣病に関する薬は販売額が大きいため、必然的にMRとしても注力しなければいけない分野になります。
・糖尿病改善薬:アクトス(一般名:ピオグリタゾン)
糖尿病治療薬は生活習慣病の一つとして知られていますが、糖尿病ではインスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きが重要になります。このとき、糖尿病患者によっては「インスリンがたくさん体内で放出されているものの、インスリンが作用しにくくなっている」という人がいます。これを、インスリン抵抗性といいます。
こうしたインスリン抵抗性を改善する薬がアクトスです。この系統の薬はチアゾリジン系薬と呼ばれますが、日本で活用されているインスリン抵抗性治療薬はアクトスだけです。
・糖尿病治療薬:ベイスン(一般名:ボグリボース)
糖尿病は「血液中の血糖値が異常に高くなる」ことによって、さまざまな障害が表れる病気です。特に食事後は高血糖状態になりやすく、これを回避すれば糖尿病による症状悪化を防げるようになります。
そこで、腸から糖分が吸収される過程を遅くすることにより、結果として食事後の高血糖状態を回避する薬がベイスンです。結局、すべての糖分が腸内に吸収されるものの、そのスピードを遅くすることで高血糖状態による悪影響を回避できます。
・糖尿病治療薬:グルファスト(一般名:ミチグリニド)
糖尿病患者の中には、「インスリンが出にくくなっている人」も存在します。そうした人に対して食直前(食事10分前)に投与することで、先ほどのベイスンと同じように食後高血糖を改善する薬がグルファストです。
インスリン分泌を増やすことによって、グルファストは血糖値を改善させるのです。
・糖尿病治療薬:ネシーナ(一般名:アログリプチン)
・糖尿病治療薬:ザファテック(一般名:トレラグリプチン)
私たちの体内には、インスリン分泌を抑制するDPP-4という酵素が存在します。そこで、DPP-4を阻害することができれば、結果としてインスリン分泌を増やせるようになります。
従来の「インスリン分泌を増やす薬」は副作用として低血糖がありました。これは、インスリンが働きすぎてしまうために起こります。一方でDPP-4が関わるのは食事のときがメインです。「食後のような血糖値が高いときのみインスリンの働きを強める薬」がDPP-4阻害薬であるため、単剤での使用で低血糖の副作用が起こりにくいと考えられています。
武田薬品工業が販売するDPP-4阻害薬としては、1日1回で投与するネシーナと、1週間1回で投与するザファテックがあります。
・高血圧治療薬:ブロプレス(一般名:カンデサルタン)
・高血圧治療薬:アジルバ(一般名:アジルサルタン)
高血圧治療薬の中でも、特に多用される種類の薬としてARB(アンジオテンシン2受容体阻害薬)があります。この薬はアンジオテンシンという「血圧を上げる物質」の働きを抑えることで血圧を下げます。
なぜ、ARBが高血圧治療で多用されるのかというと、単に血圧を下げるだけでなく腎臓や心臓などへの臓器保護作用があるからです。
ブロプレスは強力な降圧作用を有する薬です。また、その後に発売されたアジルバは「あらゆるARBの中でも特に血圧を下げる働きが強い薬」として知られています。
・脂質異常症治療薬:ロトリガ(一般名:オメガ-3脂肪酸エチル)
血液中の脂質が異常に高くなる病気が脂質異常症です。高脂血症とも呼ばれ、いわゆる血液がドロドロになっている状態です。
こうした状態を改善する成分として、DHAやEPAなどの油が知られています。油の中でも、DHA・EPAは魚油(青魚に含まれる油)として知られており、こうした油は血液をサラサラにすることが分かっています。
そこでDHA・EPAを高純度で配合することにより、脂質異常症を治療することを目的とした薬がロトリガです。
・骨粗しょう症治療薬:ベネット(一般名:リセドロン酸)
骨がスカスカになる病気として骨粗しょう症があります。骨には、骨を壊す「破骨細胞」という細胞があります。そこで、破骨細胞の働きを抑えてしまえば、骨が壊される過程を防げるようになります。こうした働きをする薬がベネットです。
ベネットはビスホスホネート製剤(BP製剤)と呼ばれ、骨粗しょう症治療薬として多用されます。ベネットは1週間に1回投与するタイプの薬です。
消化器疾患
武田薬品工業は消化器疾患についても、独自の自社商品を保有しています。消化性潰瘍やピロリ菌の除菌など、独自の製品開発をしているのです。
・消化性潰瘍治療薬:タケプロン(一般名:ランソプラゾール)
なぜ、消化性潰瘍(胃潰瘍や十二指腸潰瘍など)が起こるのかというと、胃酸による影響があるからです。胃酸の正体は塩酸であり、強力な酸です。こうした強力な酸による働きによって、胃にダメージを生じるのです。
そこで、胃酸分泌を強力に止めることで潰瘍を治療する薬がタケプロンです。胃酸分泌阻害薬の中でも、プロトンポンプと呼ばれる「胃酸分泌に関わる機構」を阻害する薬であるため、プロトンポンプ阻害薬(PPI)と呼ばれます。
・消化性潰瘍治療薬:タケキャブ(一般名:ボノプラザン)
先ほどのプロトンポンプ阻害薬(PPI)は効果が最大化するまでに5日かかるといわれ、さらには「薬の代謝物」が作用を発揮するので効果に個人差があるといわれています。
そこで同じように胃酸分泌を阻害することで消化性潰瘍を治療するものの、カリウムイオン(胃酸分泌に関わるシグナル)を阻害することで効果を発揮する薬がタケキャブです。投与初日から最大効果を得られ、プロトンポンプ阻害薬よりも逆流性食道炎の治療期間を短縮したという結果があります。
・ピロリ菌除菌薬:ランサップ、ランピオンパック
・ピロリ菌除菌薬:ボノサップパック、ボノピオンパック
消化性潰瘍を再発する原因として、ピロリ菌が知られています。ピロリ菌は胃の中に存在する細菌であり、潰瘍を発症させます。そこでピロリ菌を除菌すれば、潰瘍の再発を防止できます。
ピロリ菌を除菌するためには、一次除菌として「胃酸分泌阻害薬」「アモキシシリン(抗生物質)」「クラリスロマイシン(抗生物質)」の3剤を併用します。このとき、胃酸分泌阻害薬としてタケプロンが含まれる製剤がランサップであり、タケキャブが含まれる製剤がボノサップパックです。
また、一次除菌に失敗した場合は二次除菌へと移ります。このとき、クラリスロマイシンを「メトロニダゾール(抗菌薬)」に変え、「胃酸分泌阻害薬」「アモキシシリン(抗生物質)」「メトロニダゾール(抗菌薬)」の3剤を併用します。胃酸分泌阻害薬としてタケプロンが含まれる製剤がランピオンパックであり、タケキャブが含まれる製剤がボノピオンパックです。
抗がん剤
抗がん剤領域をオンコロジーと呼びます。武田薬品工業は多数の抗がん剤を有しているため、オンコロジーMRとして活躍したい場合にも適しています。オンコロジーMRは抗がん剤を取り扱うことから、特に高い専門性が要求されます。
・前立腺がん、乳がん治療薬:リュープリン(一般名:リュープロレリン)
がんの中にはホルモンによる影響が強く表れるものがあります。例えば、乳がんでは女性ホルモン(エストロゲン)の影響が大きいです。他にも男性の場合、前立腺がんがあります。女性で前立腺がんの患者はいないですし、男性で乳がん患者はいません。
それぞれの性別で特徴的ながんがあり、これらのがんは性ホルモン(男性ホルモンや女性ホルモン)があると成長していきます。
そこで、男性ホルモンや女性ホルモンの働きを抑えることができれば、前立腺がんや乳がんを治療できるようになります。そこで、性ホルモンの分泌が抑えられるように調節し、前立腺がんや(閉経前)乳がんを治療する薬がリュープリンです。なお、リュープリンは子宮内膜症などの治療にも活用されます。
・多発性骨髄腫治療薬:ベルケイド(一般名:ボルテゾミブ)
血液がんの一つとして、多発性骨髄腫が知られています。血液は骨髄で作られますが、この細胞が変化してがん化するのが血液がんです。
がん細胞は無秩序な増殖を繰り返しますが、ベルケイドは「細胞増殖に関わるシグナル」を阻害することで効果を発揮します。
・結腸・直腸がん治療薬:ベクティビックス(一般名:パニツムマブ)
がん細胞では、独自の「細胞増殖に関わる機構」が存在します。この中でも、結腸・直腸がんの患者さんの中には「上皮成長因子受容体(EGFR)」と呼ばれる因子が多くなっていることがあります。この因子により、細胞増殖が活発になっています。
そこで上皮成長因子受容体(EGFR)を阻害すれば、結腸・直腸がんの進行を遅らせることができます。ベクティビックスは上皮成長因子受容体(EGFR)を阻害し、結腸・直腸がんを治療します。
中枢神経系疾患
不眠症や認知症など、脳が関わる疾患は数多く存在します。脳・脊髄の神経系のことを中枢神経と呼びますが、これらの神経に働きかけることで病気を治療する薬も武田薬品工業は保有しています。
・抗不安薬:セルシン(一般名:ジアゼパム)
・抗不安薬:コンスタン(一般名:アルプラゾラム)
パニック障害など、強度の不安によって日常生活が困難になることがあります。そうしたとき、抗不安薬が活用されます。
頭の中でごちゃごちゃ考えてしまうことにより、不安症状が表れます。そこで、そうしたことを考えないように脳の働きを抑制する薬が抗不安薬です。こうした抗不安薬としてセルシンやコンスタンがあります。
・睡眠薬:ロゼレム(一般名:ラメルテオン)
一般的な睡眠薬は「脳の働きを強制的に抑えることにより、睡眠作用を示す」という働きをしていました。ただ、これでは自然な眠りにはなりません。
そこで、メラトニンと呼ばれる体内時計に働きかけることで自然な眠りを誘発させる薬がロゼレムです。即効性はなく徐々に効果が表れるものの、依存性や耐性なしに自然な眠りを誘発できる薬です。
・認知症治療薬:レミニール(一般名:ガランタミン)
私たちが記憶・学習をするためには、アセチルコリンと呼ばれる物質の働きが関わっています。アルツハイマー型認知症の患者さんでは、脳内のアセチルコリン量が減っています。
そこで、「アセチルコリンを分解する酵素」の働きを阻害することにより、脳内のアセチルコリン量を増やす薬がレミニールです。レミニールの投与によって、アルツハイマー型認知症の進行を遅らせることができます。
ワクチン
武田薬品工業ではワクチンも広く取り扱っています。生活習慣病やオンコロジーほど力を入れているわけではありませんが、ワクチン事業部も有しているのです。
インフルエンザ、麻しん(はしか)、おたふくかぜ、風疹、水痘(みずぼうそう)、日本脳炎、破傷風など各種ワクチンを取り揃えています。
武田薬品工業のMRとして活躍する
幅広い製品を取り扱い、生活習慣病や消化器疾患、オンコロジーの分野に強みをもつ会社が武田薬品工業です。その営業力は高く、トップ企業の中でMRとしてのキャリアを築き上げたい人にとっては非常に優れた求人だといえます。
実績に応じて年収が大きく変わり、いまでは若い人であっても起用されるためチャンスが多いです。MRとして上を目指したい人であれば、武田薬品工業の中途採用の求人へ応募することを検討してみてください。
メーカーMRだけでなく、コントラクトMRから武田薬品工業を目指す人も多いです。コントラクトMRとして多くのプロジェクトを経験しているのであれば、コントラクトMRとしての活動をアピールすれば採用される確率が高くなります。
仕事の量は多くなりますが、武田薬品工業では高年収を実現しながらレベルの高い同僚MRの中で自らのスキルを磨くことができます。
歴史や社風、取り扱う製品などから各会社の特徴・強みあぶりだし、志望動機や転職理由につなげてみてください。自分独自の志望動機を考えることがMR転職での成功に不可欠です。
MRが転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイト(転職エージェント)を活用します。自分一人で求人活動を進めた場合、頑張っても1~2社へのアプローチに終わってしまいます。さらに、自分だけで労働条件や年収、勤務地の交渉まで行わなければいけません。
一方で専門のコンサルタントに依頼すれば、これまでの企業とのつながりから最適の求人を選択できるだけでなく、あなたに代わって年収や福利厚生を含めてすべての交渉を行ってくれます。
特に製薬業界の場合、情報を表に出せないので非公開求人となっていることがほとんどです。そのため、MRの転職では転職サイトの活用が必須です。
ただ、転職サイトによって「外資系に強い」「中小の求人が多い」など特徴が異なり、保有している会社の求人が違ってきます。そのため複数の転職サイトを利用する必要があります。
以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれ転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができるようになります。
注目の人気記事
・転職サイトを活用したMR転職の体験談
MRとして活動するうえで、私自身も転職活動をしたことがあります。このときは転職サイト(転職エージェント)を利用したため、そのときの実体験や方法を踏まえ、失敗しない転職について紹介します。
・営業成績が優れたトップMRとして活躍する秘訣
同じようにMRで働くのであれば、営業成績の高いトップMRとして活躍する方が良いです。トップMRの行動を真似すれば、大きな成果を出せるようになります。実際に2500人の中で1位の成績になったMRを取材したため、その内容を記します。
・MR転職サイトのお勧めランキング
MRの転職サイトはそれぞれ特徴があります。「35歳以下でしか応募できない」「MR経験者のみ応募可能」「MR未経験者でもOK」などサイトごとの特性を理解したうえで活用すれば、転職での失敗を防げます。